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2017年9月27日 (水)

消えた修道女上巻

#書評 #小説 #歴史
『消えた修道女』は中世アイルランドを舞台とした歴史小説である。ローマ・カトリックやゲルマンと異なるアイルランドの法制度が物語の背景にある。それは現代人には馴染みが薄い。そこは異国の僧侶であるエイダルフが読者の代わりに質問する役割を果たしている。
エイダルフは、良きワトソン役になっている。医学の心得のある点もワトソンと重なる。長旅に疲れ果てて弱音を吐く描写は、一緒に旅するフィデルマのタフさを浮かび上がらせる。
フィデルマは理知的な人物である。端から見ると非情な判断も下す。面白い点は、恐怖に心を乱されていると冷徹になることである(274頁)。

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